楽天クラウドでHello World!
見出し画像

楽天クラウドでHello World!

今村 健一郎 クラウドプラットフォーム技術部 クラウド技術グループ

この記事では、「楽天クラウドRed Hat® OpenStack Platform」をお申し込みいただいた後、実際に、どのようにして仮想マシンを立ち上げて動作確認を行うか、その手順を紹介します。仮想マシンが完成したら、Apacheをインストールして、“Hello, World!”を表示させることがゴールです。さぁ、一緒に始めましょう!

(1) 楽天クラウドをはじめよう

楽天クラウドで仮想マシンを作成するには、次の流れで設定します。

1. ダッシュボードにログイン
2. セキュリティーグループの作成
3. ルールの設定
4. キーペアの作成
5. Floating IPの確保
6. インスタンスの作成
7. ソースタブの設定
8. フレーバータブの設定
9. キーペア設定
10. 仮想マシン完成

(2) 仮想マシンを立ち上げよう

1. ダッシュボードにログイン
まずは、楽天コミュニケーションズから書面でお知らせする初期情報を用い、「Domain」「ユーザー名」「パスワード」を入力して、ダッシュボードにログインします。

2. セキュリティーグループの作成
次に、セキュリティーグループを作成し、外部ネットワークからセキュリティーグループ内のインスタンスに対して、HTTP、SSH、ICMPでのアクセスを許可する設定を行います。

メニューの「プロジェクト」→「ネットワーク」→「セキュリティーグループ」を選択し、セキュリティーグループの画面(図1)に移動します。

(図1)

画像20

図1の中段「+セキュリティーグループの作成」のボタンを押すと、セキュリティーグループの作成ウィザード画面(図2)が開きます。

そこで、名前と説明を入力してください。
(例)
名前:my-firewall
説明:httpアクセスを許可

(図2)

画像20

右下の「セキュリティーグループの作成」ボタンを押して設定します。セキュリティーグループの作成ウィザードが閉じるとともに、右上に「成功」のポップアップが表示され、新しいセキュリティーグループが作成されたことを確認します。(図3)

(図3)

画像20

3. ルールの設定
次は、インスタンスに対して許可する通信を定義するために、ルールの設定を行います。

作成したセキュリティーグループ(図3)と同じ行にある「ルールの管理」ボタンを押します。

次の画面(図4)が表示されたら、「+ルールの追加」ボタンを押します。

(図4)

画像20

ルールの追加ウィザード(図5)が立ち上がったら、次のように設定します。

ルール:ALL_ICMP
方向:受信
接続相手:CIDR
CIDR:0.0.0.0/0

(図5)

画像20

接続相手をIPアドレスの範囲で指定する場合は、「接続相手」の項目でCIDRを選択してください。なお、上記の(例)にある「CIDR:」では、すべてのホストからの接続を許可する設定になっていますが、可能であれば値を変更して、絞り込むことを推奨します。

設定が終わったら、右下の「追加」ボタンを押して、ルールの追加ウィザードを終了してください。

ICMPの設定が終わったら、再びセキュリティーグループの一覧に戻り、設定したいセキュリティーグループと同じ行にある「ルールの管理」ボタンを押して、SSHの設定を行います。

ルールの追加ウィザード(図5)が立ち上がったら、次のように情報を設定してください。

ルール:SSH
接続相手:CIDR
CIDR:0.0.0.0/0

設定が終わったら、右下の「追加」ボタンを押して、ルールの追加ウィザードを終了します。

次に、HTTPの設定をします。セキュリティーグループの一覧で、設定したいセキュリティーグループと同じ行にある「ルールの管理」ボタンを押します。

ルールの追加ウィザード(図5)が立ち上がったら、次のように情報を設定してください。

ルール:HTTP
接続相手:CIDR
CIDR:0.0.0.0/0

設定が終わったら、右下の「追加」ボタンを押して、ルールの追加ウィザードを終了します。

4. キーペアの作成
インスタンスの起動後に、そのインスタンスにログインするために使用するキーペアを作成します。

メニューの「プロジェクト」→「コンピュート」→「キーペア」を選択し、「+キーペアの作成」ボタンを押します(図6)。

(図6)

画像20

キーペアの作成ウィザード(図7)が開いたら、任意のキーペア名を設定してください。
(例)
キーペア名:sample-key

(図7)

画像7

キーペアファイルのダウンロードは、作成時のみ可能です。この操作で必ずダウンロードしてください。また、ダウンロードするファイルは秘密鍵であるため、第三者に盗まれないようご注意ください。

(図8)ダウンロード後の画面

画像20

5. Floating IPの確保
インターネットから通信可能なパブリックIPアドレスであるFloating IPを確保します。

メニューの「ネットワーク」→「Floating IP」を選択し、Floating IP画面(図9)へ移動します。

(図9)

画像20

Floating IP画面(図9)が表示されたら、「Floating IPの確保」ボタンをクリックします。

Floating IPの確保のウィザード画面(図10)が立ち上がったら次の情報を入力し、「IPの確保」ボタンをクリックしてください。
(例)
プール:public-network
説明:Webサーバー用

(図10)

画像20

右上に「成功」のポップアップが表示され、新しいFloating IPが確保されていることを確認します。

6. インスタンスの作成
プロジェクトの内部ネットワーク上に、インスタンスを作成します。

メニューの「コンピュート」→インスタンスを選択し、インスタンス画面に移動します(図11)。

(図11)

画像20

図11の「インスタンスの起動」ボタンを押して、ウィザード(図12)が表示されたら、次の情報を設定してください。

(例)
インスタンス名:test-vm01
説明:Test VM
アベイラビリティゾーン:JP3-1-1(JP3-1-2も選択可能)
インスタンス数:1

(図12)

画像20

7. ソースの設定
「詳細」の設定が終わったら、「次へ>」を押して「ソース」タブに移動し、以下の情報を設定します。(図13)

ブートソースを選択してください:イメージ
割り当て済み:「利用可能」のリストから「CentOS 7.6 (1810) 64bit」を選択し、右端の「↑」を押します。

(図13)

画像20

8. フレーバーの設定
「ソース」の設定が終わったら、「次へ」を押して「フレーバー」タブに移動します。(図14)

「利用可能」リストの中から任意の仮想マシンのスペックを選び、右端の「↑」を押して「割り当て済み」リストに追加してください。
※今回は「C02M004-G1」を選択

(図14)

画像20

「フレーバー」の設定が終わったら、左のタブを「セキュリティーグループ」に切り替えます。(図15)

(図15)

画像20

「利用可能」リストの中から先ほど作成したセキュリティーグループを選び、右端の「↑」を押して「割り当て済み」リストに追加してください。(図15は追加済みの画面です。)

9. キーペアの設定
セキュリティーグループの設定が終わったら「次へ」を押して、「キーペア」の設定に移動します。(図16)

(図16)

画像20

「利用可能」リストの中から先ほど作成したキーペアを選び、右端の「↑」を押して「割り当て済み」リストに追加してください。

キーペア設定が終わり、右下の「インスタンスの起動」ボタンを押すと、インスタンスの作成は完了です。

10. Floating IPの割り当て
最後に、起動したインスタンスにFloating IPを割り当てます。

メニューの「プロジェクト」→「コンピュート」→「インスタンス」を開いたら、作成したインスタンスの右端にある「アクション」のドロップダウンリストから、「Floating IPの割り当て」を選択します。(図17)

(図17)

画像20

Floating IPの割り当ての管理ウィザード(図18)が開いたら、ドロップダウンリストから項5で確保したFloating IPを選択し、右下の「割り当て」ボタンを押してください。

(図18)

画像18

右上に「成功」のポップアップが表示されたら、仮想マシンの設定は完了です。

(3) 仮想マシンにアクセスしよう

仮想マシンにアクセスし、動作を確認してみましょう。

項4でダウンロードした秘密鍵を用いて、Tera Termなどのクライアントソフトウェアで仮想マシンに接続します。

仮想マシンへ接続したら、次のコマンドを入力し、Apache httpdをインストールします。

## rootで作業
[r-user@test-vm01 ‾]$ sudo su -

## インストール
[root@test-vm01 ‾]# yum -y install httpd

## 起動
[root@test-vm01 ‾]# systemctl enable --now httpd

## バージョン確認
[root@test-vm01 ‾]# httpd -v
Server version: Apache/2.4.6 (CentOS)
Server built:   Apr  2 2020 13:13:23

次にhtmlを作成し、ブラウザからFloating IPアドレス(外部アドレス)にアクセスして、動作確認を行います。

## ファイル作成
[root@test-vm01 ‾]# vi /var/www/html/index.html

<編集>
<html>
<body>
Hello, World!
</body>
</html> 

図19のようにHello, World!と表示されたら成功です。

(図19)

画像20

次回のブログでは、よく耳にするDevOpsやCICDツールと、「楽天クラウド Red Hat OpenStack Platform」を使ったハンズオンについて、ご紹介します。

楽天クラウド:https://cloud.rakuten.co.jp/

似顔絵

今村健一郎
国内ユーザー系SI企業に入社後、グループ内のシステム再編などに従事。その後、新規のクラウド事業をサポートするため現職に。自社が展開するIaaS、SaaS、PaaSを含めた幅広いプロジェクトに参画し、営業部隊と運用部隊がスムーズに連携できるようなバランサーとして業務を行っている。
国内情勢により外出が難しくなってきたため、思い付きでウクレレを購入。初めての弦楽器に四苦八苦しながら勉強している。
よろしければ、フォローもよろしくお願いいたします!
中のひとの日常や、お客様のデジタル・トランスフォーメーションのお役に立つかもしれない?情報を発信していきます。