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なぜ今SaaSが求められているのか?

森本信次 クラウドプラットフォーム技術部 部長

1.なぜSaaS?

クラウドには、IaaS、PaaS、SaaSとありますが、なぜSaaSが今求められているのでしょうか。

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答えはシンプルで、お客さまにとって(お客さま目線では)クラウドサービスとしては、SaaS がもっとも利便性が高く(ブラウザとインターネットさえあればOK)、技術的にも費用的にもハードルが低いため、ビジネス的な価値が高いからです。例えば、Salesforce、GMail、DropBox、Slack などの すでにお馴染みのSaaSサービスは数年前と比べても、企業ユーザーでの利用が広がっているとの認識があるのではないでしょうか? 各社の業績/株価の推移からも想像できるかもしれません。一方、我々のようなサービスプロバイダー(サービス提供側)の視点からビジネスニーズの変化に対応するためにどうすれば良いのかを技術的に深掘りしてみます。

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やはり(同じく)、SaaS 化へ流れは必然といえるのです。

2.マイクロサービスの可能性

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モノリシック(注1)を否定するわけではありません。クラウドの特性に、より適したアプリケーションのアーキテクチャでつくるべき、特に新しくアプリケーションを作るのであればなおさらのこと、モノリシックもインターフェースさえ取ることができれば利用可能ですし、システムの更改のタイミングでアーキテクチャを見直すというのが現実的なアプローチと言えます。

継続的デリバリー(Continuous Delivery/CD)とは、継続的インテグレーション(Continuous Integration/CI)を拡張した手法で、ビルドやテストだけでなく、リリースプロセス全体を自動化します。ビジネス戦略を細かく修正しながら進めることで、リスクの低減とソフトウェアの競争力向上を目的とします。

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このマイクロサービス(注2)という新しいアプリケーションのアーキテクチャを実現するための技術要素としては以下があります。
・Docker : OSを仮想化することで、アプリケーション、ミドルウェア、仮想 OS一式の塊(コンテナと呼びます)として部品化
・API : 多くのサービスがAPIを公開、サービス連携が容易に。例えば、Twitter APIなど
・クラウド : 環境がインフラを所有から利用へとシフトさせ、ハードウェアだけでなくデータベースやアプリケーションを併せて提供しプラットフォーム化

とはいえ、サービス提供側の視点からはいくつかの技術的な留意事項があります。
それでも、アーリーアダプター(先駆者) の取り組みにより、それら懸念を打ち消してくれるであろう、新しい技術が成熟してきています。

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Docker はすでにご説明した通りです(歴史が最も長い)が、K8s, OpenShift, Istio などもバージョンアップを重ね成熟してきているという認識です。また、これ以外にも、クラウド世代のOSSの監視ツール Prometheus (プロメテウス)、Datadogも注目しているSaaS の監視サービスです。さきほど、API について触れましたが、楽天ではすでに多くのサービスがリリースされており、API を通じて利用できるような環境が既に整ってきています。

(注1) モノリシックは一枚板という意味で、ソフトウェア的には全体が1つのモジュールでできていて、分解されないことを意味します。
(注2) マイクロサービス とはアプリケーションをサービスと呼ばれる小さな機能に分割し、独立して実行されるサービスが相互に通信することでアプリケーション機能を提供する仕組みを指します。

ここまで3回OpenStackの可能性、楽天クラウドの技術要素、SaaSについて説明してまいりましたが、次回は「楽天クラウド Red Hat® OpenStack Platform」の使い方を具体的にご紹介いたします。

楽天クラウド:https://cloud.rakuten.co.jp/

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森本信次
「国内SIerに入社後、ソフトウェアの開発、企画に従事、外資クラウド関連のソフトウェアベンダー数社を経て現職に。クラウドに関わる新規サービスの企画開発、運用に携わったことをきっかけに、クラウド関連の技術全般に興味を待ち、複数の商材をサービス化する傍ら、ブログや勉強会などを通じて日々新しいテクノロジーの啓蒙活動を行っている。
プライベートでは、週末朝から晩まで子供と遊びワークライフバランスに気を付け、日々忙しくも楽しく仕事に取り組み中」
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